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▼ 読書感想文 - としき@家主 2012/12/29 12:58 No.2194
  ┣Re: 読書感想文 - としき@家主 2013/02/03 23:45 No.2206
  ┣Re: 読書感想文 - としき@家主 2015/01/08 00:37 No.2452
  ┣Re: 読書感想文 - としき@家主 2015/01/25 23:52 No.2453
  ┣Re: 読書感想文 - としき@家主 2015/05/07 23:00 No.2477
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  ┃          ┗Re^12: 読書感想文 - 1B/note 2019/05/22 20:00 No.3324
  ┗Re: 読書感想文 - としき@家主 2019/11/07 23:49 No.3419
タイトル読書感想文
記事No2194
投稿日: 2012/12/29(Sat) 12:58
投稿者としき@家主
参照先http://www1.hinocatv.ne.jp/toshiki/
何年も前に文太さんにもらったジャック・ロンドンの短編集「極北の地にて」を
やっと読了しました。
感想は、「寒い!」の一言に尽きます。
あ、いや、最近のお笑い芸人をあらわす「寒い」ではなく、文字通りの温度感と
しての寒さです。冬の北極圏を舞台にした小説が多いのですが、全体の構成から
1文ごとの表現まで、その寒さを伝えることに見事に成功しているといっていい
でしょう。とにかく、冬場の寒い時期に読んでいると、身も心も凍るというか、
読んでいて辛いのですよ。なので、今までは夏場の一番暑い時期に、年にほんの
数ページずつ読み進めるという感じで読んできました。ただ、いいかげん時間が
かかりすぎです。今年の夏が終わった段階で残り2編というところまで読み進め
られたので、一気に読み終えることにしたのです。でも、やっぱり、そんなには
ページが進まず、この時期までかかってしまいました。遅読にもほどがある、と
いうか、ちょっと遅すぎますね。

いやぁ、でも、久しぶりに文学作品を読み終わったという感じですね。
私、本はそこそこ読むほうだと思うのですがね。
だけど、いわゆる、文学作品はほとんど読みません。
最近は推理小説もあまり読まなくなって、読むのはほとんどSFかファンタジー
ばかり。そういったジャンルを除外すると、最後に読んだ小説ってなんだろう。
手元にある本だと、新井素子の「結婚物語」「新婚物語」ぐらいかな。
これは、いつ入手したか覚えていない。
初版は大学生のときだけど、卒業してから入手したのは間違いない。
おそらく15年以上前のはず。
あと、やっぱり同じころ、新田次郎の「八甲田山死の彷徨」を買ったけど、これ、
読了したのだったかなぁ。読後感がイマイチだったので、段ボール箱の中に封印
しているのだけど、もしかしたら最初の3分の1と終わりの3分の1しか読んで
いない、というパターンもあるかも。いや、もちろん、全部読んでいるかもしれ
ないけど、かなり以前のことなんで記憶が定かならず。
あとは、本屋での立ち読みで1冊丸々読んでしまった、というような本もいくつ
かあるけれど、これも上記の除外ジャンルのものがほとんど。そうじゃないのも
あるけど。図書館でも小説はほとんど借りないし。

考えてみると、ネット上で発表されている玉石混交な小説も結構読んでいるけど、
やっぱりSFやらファンタジー系が多いなぁ。
 

タイトルRe: 読書感想文
記事No2206
投稿日: 2013/02/03(Sun) 23:45
投稿者としき@家主
参照先http://www1.hinocatv.ne.jp/toshiki/
レス元2194
文学作品ではない書籍の感想文なども書いてみましょう。
ということで、かつてのベストセラー、養老孟司著「バカの壁」。
初版から10年もたって、はじめて読んでみました。
入手は地元の図書館。不要となった蔵書を、定期的に「リサイクル図書」という
名目で廃棄しているのですが、その「ご自由にお取りください」状態の箱の中に
ありました。

で、読後感。
なんかしっくり来ない。
書いてあること一つ一つは納得させられるというか、自分の意見と一致している
ことのほうが多いんですけど、違和感、というのともちょっと違うような。
なんというか、すとんと落ちない、という感覚かなぁ。
おそらく、字面だけをたどると、私の意見との一致度は8割を超えると思う。
というのに、この感覚はナゾ。
バイアスが大きいのかなぁ。
実は私、養老先生のこと、以前から、なぜかあんまり好きではないのですよ。
なぜか、というのはあまりよくわからない。
あ、いや、きっかけは明白。
この先生、タバコが好きなんですよ。そして、タバコを擁護するためとあらば、
かなりむちゃくちゃな論理展開も平気でして下さる。
このタバコ擁護論を知る前は、畑違いの分野のベストセラーをものした、ただの
解剖学者、という程度の認識しかなかったのは確か。
でもねぇ、だからといって、ここまで違和感を感じるものかなぁ。
ん〜、まさにこれは、自分の感覚がよく理解できていない。

で、結局。
内容もわかったし、なぜか自分にはしっくり来ない本だということもあったので、
こっそりと、図書館の「リサイクル図書」の箱に戻してしまいました。返却期限
無しで数週間、図書の貸し出しを受けていたというような感じですね。個人蔵書
を勝手に図書館の資産に混ぜたりすると問題でしょうが、これはもともと図書館
のものだったわけだし、きちんと「リサイクル図書」のシールも貼ってあるので、
あまり問題はないでしょう。
 

タイトルRe: 読書感想文
記事No2452
投稿日: 2015/01/08(Thu) 00:37
投稿者としき@家主
参照先http://www1.hinocatv.ne.jp/toshiki/
レス元2194
珍しく、文学作品を読んでみました。
橋本紡の「九つの、物語」です。
自分で買ったわけではありません。もらい物です。
正確にはもらい物ですらないかもしれません。
「これ、捨てる」
「ならばくれ」
というような感じでしたから。
いえね、目次を見たらおもしろそうだったというのもあるんですがね。
私でも名前ぐらいは知っているような有名な文学作品の名前が並んでいたので、
それらをモチーフにした作品なのだろう、という見当は付きました。ただ、橋本
紡さんという作家は全く知りませんでした。当然、どんな作品を書かれているか
ということも知りませんでした。

で、まず、感想の前にあらすじ、ではないな、概要。
予想通り、過去の文学作品と絡めた小説が並んでいたわけです。
ただ、読む前、目次を見たときは短編集だと思っていたのですが、これは外れ。
全体で一つの長編でした。

そして感想。
これは、あ〜、恋愛ものですね。読んでみるまで分からなかったんですが、正直
言ってこのジャンル、苦手なんですよ。
知っていたら最初から手にも取らなかったと思います。
恋愛ものがなぜ苦手かというと、照れてしまうんですよ。
登場人物に照れも恥じらいもない場合であっても読んでいる方が照れてしまうと
いうことは、感情移入ができていないということかもしれません。ただ、純文学
だろうがラノベだろうが少女小説だろうが、それこそ作者の力量だってピンキリ
のはずなのに、一様に読み手のほうが照れてしまうということは、これは読み手
のほうに問題があると言わざるを得ません。

で、まぁ、主人公の女の子の恋愛というのが中心にあるわけですが、それが全て
ではありません。恋愛パートの他、各章のタイトルになっている名作文学パート、
お兄ちゃんパート、料理パートなどが絡みあっているわけです。しかも、これら
のパートが独立しているわけではなく、例えば、お兄ちゃんが料理してくれたり、
お兄ちゃんと文学論を戦わせたり、なんていうシーンもあります。そして、そう
いうシーンは、おおむね面白く読めました。

総評としては、まぁまぁ面白い小説だと思います。ただ、残念ながら私には性に
合わないということで、処分することにしたいと思います。
 

タイトルRe: 読書感想文
記事No2453
投稿日: 2015/01/25(Sun) 23:52
投稿者としき@家主
参照先http://www1.hinocatv.ne.jp/toshiki/
レス元2194
今回読了したのは大内兵衛著「經濟學」。
入手の経緯は#2351参照。
箱入りハードカバーの立派な装丁の本。
経済学の本を読むなんて実に久しぶり。
前回読んだのは確か「レモンをお金にかえる法」正続2巻。
それ以来だから、何年ぶりかな。
そういえば、そっちもハードカバーではあったな。
ただ、それらとは違って、今回の本は版型も小さいし、何より挿絵が全くない。

さて、感想。
まず、内容ではなく表面的なところですが、なぜかこの本、現代仮名遣いだけど
旧漢字、という不思議な体裁。使われていたほとんどの旧漢字は読めましたが、
それでも一部、読めない漢字があって、調べながら読む羽目になりました。
それから、うちの父親のものと思しき鉛筆での書き込みが余白にあり、そちらも
一生懸命解読したりしました。なんだろう、これ、本文には全く記載のないこと
も書き込んであったりしたので、この本を使った講座でも受けていたのかな。

そして、内容面について。
うん、これは、経済学の教科書としては大学初級レベルに感じました。
それも、リカードぐらいまでの、いわゆる古典的な資本主義が中心。
マルクスについては、かなり最初のところで名前が出てくる程度だし、ケインズ
に至っては名前すら出てこない。修正資本主義というのも、やっぱり名前だけ。
このあたりは、今、索引を確認してしまいました。
まぁ、昭和35年ごろの本ですからね。
新古典派や新自由主義なんて、明らかにこの本の範疇外でしょう。
一応、私、経済学の概要は知っているつもりだったので、記載されている中身で
全くわからない部分というのはほとんどありませんでした。とはいえ、基礎から
論理的に説明してくれているのはありがたい。
ただ、どうしても一部、わからない部分もありました。この本の中で名前が触れ
られている経済学者の言説といったものですね。そういったものはネットなどで
調べながら読んでいきました。
あと、農業に関する説明については、ちょっと違和感を感じました。
この本によれば、農業は他の商工業に比べて経済効率が低いのだとか。その結果、
地主が経済的利益を追い求めるならば、その土地の用途を農業から製造業などに
振り向けるはず、という理屈だと理解しました。もしこの理屈を推し進めると、
農業生産が行われなくなって人類滅亡とか、ある程度農産物の価格が上昇すれば
農業生産性も上がって、というような動きになると思うのですが、この点の説明
が不十分というか、私にはあまりよく理解できませんでした。
また、同じく農業に関して、農業の効率向上に伴って発生した余剰労働者が他の
産業の労働力の供給源になった、というような説明がありました。ただ、これは
例えば、産業革命期のイギリスで農業従事者が工場労働者になったような場合の
説明としてはとてもよく理解できたのですが、日本のいわゆる出稼ぎ労働者など
の季節労働者の取り扱いもほとんどなくて、この点は不満でした。もしかしたら
これは、経済学の初歩を超える問題なのかもしれません。


最後に、直接この本の感想ではないのですが、経済学というものに対しての感想。
経済学って一応は経験科学だと思っていました。
実験を行うことは難しいと思いますが、過去の実例から理論を組み立てるという
ことをやりますよね。そして、その理論から現実がどのように推移するかを予測
する。もちろん、自然科学とは違い、人間の行動によって未来は変動しますが、
もし誤差の範囲から著しく逸脱するようなら理論を修正する。私なんか、これが
科学だと思っていました。
でも、経済学って、なんか違うような気がする。何らかの前提条件を仮定して、
その条件が正しければ世の中はこうなる、という理論を立てるばかりに見えるの
です。そして、その前提条件の正しさについては、十分な検討が行われていない
ように思えて仕方がない。思考実験ならそれでもいいのでしょうが、現実の世の
中の動きを記述しようとするのなら、正しくない前提条件に基づいた理論なんか
出してほしくありません。


ということで、ごくありきたりな教科書なのかもしれませんが、私は面白く読め
ました。次は、最近話題の「21世紀の資本」あたりを読んでみましょうかね。
 

タイトルRe: 読書感想文
記事No2477
投稿日: 2015/05/07(Thu) 23:00
投稿者としき@家主
参照先http://www1.hinocatv.ne.jp/toshiki/
レス元2194
今日、読了したのは、コンラート・ローレンツ著「ソロモンの指輪」。
入手の経緯は、#2206と同様、市立図書館の蔵書の処分品。

この本、かなり昔から、いつか読みたいとは思っていたのですよ。
確か、知ったのは、中学生ごろじゃないかな。1980年代前半。
「科学朝日」あたりの科学誌に紹介されていたのを読んだ気がする。
当時は「ニュートン」だの「オムニ」だの「ウータン」だの、科学誌がいっぱい
出版されていた時代ですから。

で、感想。
やっぱ、専門家の書いた文章ってのは面白いや。
月並みな感想ですまん。
でも、まぁ、なんというか、積年の思いが果たされたというか、決して空振りと
いうわけではなく、深い満足感で読み終わったのでした。
 

タイトルRe: 読書感想文
記事No2782
投稿日: 2017/10/29(Sun) 18:31
投稿者としき@家主
参照先http://toshiki.la.coocan.jp/
レス元2194
先日、読了したのは、木村 泉著「ワープロ作文技術」岩波新書。1993年。
入手の経緯は、#2206と同様、市立図書館の蔵書の処分品。

まぁ、なんというか、古い本ですがね。
ワープロやエディタで作文するときの一般論的なものはあまり変わらないのだな、
と思いました。
特に心に残った部分をいくつか。

・頭に入りにくい文章で勝負できるのは、よほど飛びぬけたエリート作家だけ
 一般市民は、なるべく読む人の頭に入りやすい文章を書くように努力すべき
 特に事実を述べることを目的とする論理的な文章では重要
・ストランク&ホワイト「英語文章読本」は日本語を書く場合においても非常
 に有益
・文章の推敲その他は後回しにして、とにかく書く
・ワープロの漢字変換については、単語変換に比較すれば文節変換が明らかに
 勝る

内容全体では、自分が今まで漠然と思っていたことも多いのですがね。
多くの例や論理的な説明でズバスバと言い切られると、ものすごく説得力が高い
ですね。
古さはいかんともしがたいですが、概ね有益な本でした。
 

タイトルRe: 読書感想文
記事No3302
投稿日: 2019/05/15(Wed) 14:08
投稿者としき@家主
参照先http://toshiki.la.coocan.jp/
レス元2194
久しぶりに、読書感想文。
なんですが、今回は読了していません。
読むのが苦痛で、途中であきらめた記録です。
筒井康隆の「富豪刑事」新潮文庫版です。
私は、筒井康隆の小説って、SFの短編集を10冊前後読んでいますが、長編は
読んだことがありません。また、その他のジャンルも初めて。
この本の入手経緯としては、実家にあったから、です。本の発行年やカバーから
推測するに、父が亡くなる前、入院中に購入したものだと思われます。
ただ、父が筒井康隆をどう評価していたかは不明。
少なくとも今のところ、筒井康隆のその他の本は実家で見つかっておりません。

で、読み始めたのですがね。
1章の途中で挫折しました。
挫折した理由はわりと明白。
この小説、場面の転換がわかりにくい。
警察署の中の場面とか主人公の自宅の場面、容疑者と接触する場面や、さらに別
の容疑者と接触する場面といったところ。よくある小説だと、空行なんかで場面
の転換を明示するようになっています。単なる空行ではなく、本によっては飾り
記号が入っていることもあるけど、そういうのは作者の意向か、それとも編集の
段階で記号の有無や種類が決まるのか。
ところがこの作品、その手のものが一切ない。
私にとっては、これが苦痛で。
ただ、それ以外の部分は、特に不満もないどころか、非常に面白い。
ま、わりと筒井康隆らしいというか、それなりにスラップスティックっぽい文章
とか設定とかは決して嫌ではありません。むしろ好き。

私は、こんなに自分が、場面転換が不明瞭な作品が苦手だとは思いませんでした。
そもそも、そういう小説が少数派だとは思いますけどね。
ただ、この程度で動ずるようでは、筒井康隆の他の実験的な小説、もしかしたら
全然ついていけないかも。
とりあえず、当面は書棚に鎮座なされることになるでしょう。処分するほど嫌い
ということはありませんから。いつかそのうち、気が向いたら再び手にとること
はあるかもしれませんが、その日は永遠に来ないような気もする。


余談。
私、今までに読了できなかった小説としては、夏目漱石「坊ちゃん」なんてもの
もあります。あんな短い作品すら読了できないなんて、われながら情けない。
あれは、自分で買った本ではなかったな。
誰かにもらったものだけど、一体誰にもらったものかすら覚えていない。
もらったのが中学時代か高校時代かも覚えていない。
今回、筒井康隆が読了しなかった記念に、再び手に取ろうと思ったけど、書棚に
見当たらない。廃棄するわけはないので、どこに紛れ込んだのやら。もしかして、
弟にくれてやったのかも。そうだとすると、廃棄されてしまっている可能性あり。
 

タイトルRe^2: 読書感想文
記事No3307
投稿日: 2019/05/15(Wed) 21:17
投稿者1B/note
参照先http://3.bp.blogspot.com/-81BL6t8n57A/Vbk5jVfmUJI/AAAAAAAALS0/KosSFSFneoo/s1600/west%2Bof%2Beden.jpg
レス元3302
筒井康隆と言えば『時を駆ける少女』……
年齢的に私は観てませんがNHKのドラマになった筈。
併せて作者が異なる『続・時を駆ける少女』もあるんですがこちらは知られてない筈(笑)。

個人的に読んで苦痛だったのは小松左京の『果てしなき流れの果てに』。
支離滅裂で何が言いたいのか全く解りませんでした。
『エスパイ』なんかはテンポ良く読めるのであの人って難しい事書くのは向いてないんだろうなと(笑)。

長編が読めないわけじゃないんで読んで苦痛なのは作者側の問題だと思います。
Harry HarrisonのEden三部作なんか学部生の時に一気に読みましたし。
面白かったなぁ…未だに翻訳出てない筈だけど。

最近読んだのではHeather BrownのThe Rape Girls。
着想は面白いんだけど…終盤から結末が自己満足的な尻切れトンボなのが残念でした。

タイトルRe^3: 読書感想文
記事No3310
投稿日: 2019/05/16(Thu) 01:57
投稿者としき@家主
参照先http://toshiki.la.coocan.jp/
レス元3307
> 筒井康隆と言えば『時を駆ける少女』……
> 年齢的に私は観てませんがNHKのドラマになった筈。

NHKのドラマは私も見ていません。
年齢的には、物心ついたかついていなかったか、ぐらいのはず。

> 個人的に読んで苦痛だったのは小松左京の『果てしなき流れの果てに』。

小松左京は長編もいくつか読んでいます。
あいにく、「果てしなき流れの果てに」は読んだことはありません。
苦痛ということはありませんでしたが「首都消失」はつまらなかった。だけど、
つまらないと思いつつ読了したということは、私を引きつける何かがあったの
でしょう。少なくとも、読みにくくはなかった。

> 支離滅裂で何が言いたいのか全く解りませんでした。

そういうのは私の場合、よくあるので、わざわざ書いたりしません。
ただ、支離滅裂というのも、レベルというか種類がいくつかあるような気がしています。
例えば、筒井康隆の一部の小説で、ときどき、スラップスティックとか言う形容が
使われていますが、人によっては、これらを支離滅裂と捕らえる人もいるようです。
でも、私が読んだ範囲に限ると、私にとっては決して支離滅裂ではなかった。
逆に、読んだことがないもので、わたしのついていけないものがあるのではないか、
というのが#3302で危惧しているところ。
あと、最近は少ないと思いますが、私が中学とか高校のころは、SFというジャンル
そのものが苦手という人たちが一定数いました。そういう人たちは、支離滅裂ではなく
荒唐無稽というキーワードを使っていましたが、なんか話を聞いていると、荒唐無稽
ではなく支離滅裂という捕らえ方をしている人もいました。私の祖母がそうでした。

さて、私の苦手とするジャンルというか傾向のものもあって。
それは何かというと、いわゆる不条理小説とか、その手のもの。
小説に限らず、漫画でも苦手です。
それこそ、中身は私小説ぽいものからSFからいろいろとありますが、それらいずれも。
私は、それらを支離滅裂とは思っていなかったのですが、だけど当然、一定程度の
支離滅裂さを備えているはず。なので、ひょっとして私、自覚がなかっただけで、
支離滅裂さに対する耐性がいささか低いのかも。
もちろん、全く関係ないのかもしれませんが、とりあえず、着眼点というか気づきを
与えてくださった1B/noteさんには感謝です。

あと、最近、私は、おそらくラノベの範疇に入るようなファンタジー小説もいくつか
読んでいるのですがね。ライト過ぎて読み捨てにしているので、作者もタイトルも
覚える気もありませんが、そういう中でも、いくつか苦手な傾向というのがわかって
きました。筆頭はやっぱり、不条理物。ファンタジーならファンタジーで、その世界
の中での条理というか理屈というものがあると思うのですが、そういうものを無視
しているような作品。一方で、設定がきっちりしているものは、つまらないものは
当然ありますが、苦手ということはありません。
あと、小説に限らず漫画にも時々ありますが、後付け設定が後からあとから出てくる
ようなもの。こういうのも苦手だなぁ。

> Harry HarrisonのEden三部作なんか学部生の時に一気に読みましたし。

ハリイ・ハリスンて名前は聞いたことがあるんだけど、という程度でして。
誰だっけ、と思って調べたら、ステンレス・スチール・ラットの作者ですね。
確か早川だったと思ったけど、文庫版を図書館で借りて読んだことがあるはず。
でも、中身を全く覚えていない。果たして、私は本当に読んだのだろうか。
返却期限が来てしまい、読まずに返したという疑いがぬぐいきれない。
読んだけど忘れた、というのと、可能性はほぼとんとん。

> 着想は面白いんだけど…終盤から結末が自己満足的な尻切れトンボなのが残念でした。

20年ぐらい前だったと思うけど、翻訳物で、そういう、結末が尻すぼみっぽい
ものを3冊くらい連続して読んでしまって。いずれもハードカバーでしたが、中身は
どれもよく覚えていません。
少なくとも1冊はダ・ヴィンチだかノストラダムスだかシェークスピアだかが関係した
ような。もしかして、全員関係したかも。全員無関係だったりして。
ジャンルとしては、SFっぽいようなそうでもないような。
ダ・ヴィンチ・コードがSFならこれもSF、というような感じで。
もう1冊は、絶対にSFではない小説。ということしか覚えていない。
あと1冊は、なんだったかなぁ。もしかして、2冊だけだったかな。
でも、その後、3年か5年は、海外の知らない作家の翻訳ものには手を出さなかった
というくらい強いダメージを受けました。
 

タイトルRe^4: 読書感想文
記事No3313
投稿日: 2019/05/17(Fri) 22:51
投稿者1B/note
レス元3310
荒唐無稽や支離滅裂をどう捉えるかもありますね。
absurdなのかridiculousなのかfantasticなのか。
小松左京のはincoherentと言うかchaosと言うか…とにかく「意味不明」でした。
本人が書いてて自家中毒になったそうですがそれって単に纏める能力が無いだけじゃ?

それとSFとスペースオペラを区別してない人も多いですね。
アメリカの作家は科学分野で博士号まで持ってる人がSF書いてたりするんで日本のとはレベルが違います。
日本では石原藤夫くらいですかねぇ。
『銀河を呼ぶ声』はいい作品だと思うけど悪い意味での日本らしさがテーマにもなってますね。

ステンレス・スチール・ラットの邦訳はサンリオですね。
あれは挫折してもおかしくないです。
とにかく翻訳が酷い。持ってたけど読むに堪えませんでした(笑)。
SFの解説書で一部分だけですが浅倉久志訳がありました。
翻訳一つでここまで変わるかってなレベルでした。
優秀な翻訳家の条件として自身が作品書けるだけの表現力ってのはあると思います。

The Rape Girlsはジャンルで言えば「ポルノ」です(笑笑笑)。
別にポルノだから悪いとは言えないんだけど…
レ●プされた四人の女性が集まって世の男どもに復讐するって着想は面白いんですよ。
ただジャンルがジャンルだけに筋書・構成よりも描写に比重がある感じで…
日本のエロゲーのシナリオの方が遙にレベル高いなぁと。
まぁ時代からして違いますが(^^;

タイトルRe^5: 読書感想文
記事No3315
投稿日: 2019/05/18(Sat) 00:51
投稿者としき@家主
参照先http://toshiki.la.coocan.jp/
レス元3313
> 小松左京のはincoherentと言うかchaosと言うか…とにかく「意味不明」でした。
> 本人が書いてて自家中毒になったそうですがそれって単に纏める能力が無いだけじゃ?

あ〜、なんか、とりあえず怖いもの見たさで読んでみたいような。
ただ、この人の他の作品は、とりあえずまとまってはいると思うのですよ。
とるすと、この作品執筆当時の精神状態か何か?


> それとSFとスペースオペラを区別してない人も多いですね。

一応、建前的には、スペースオペラはSFの一つのジャンル、ということになっていますよね。
実作の位置付けその他は別にして。
でも、確かに、かつては多かったのは認めますけど、今でも多いのですか?
幸いといっていいのか、私の周囲の人間はわりと区別できている人ばかりなので。


> ステンレス・スチール・ラットの邦訳はサンリオですね。
> あれは挫折してもおかしくないです。

挫折したかどうかの記憶すらない。
あまりにもひどくて、記憶から抹消されているとか。
とりあえず、外国語スキルの関係で、私は日本語以外の言語で書かれた作品がろくに読めない
という現実があるわけですよ。なので、翻訳があるだけでありがたいわけです。
例えば私、読んだことはないけど、「星界の紋章」はなんとか原語で読めるはずです。
#なんとか?
でも、「星界の報告」は絶対に原語では読めません。
#いや、そもそも小説じゃないってば


> The Rape Girlsはジャンルで言えば「ポルノ」です(笑笑笑)。

ポルノで思い出した。
10年ぐらい前だったかなぁ、あるとき、たまたま手に取ったR18の漫画。
絵柄が好みでないので、私にとっては非実用的(!)だったのはよいとして。
中のストーリーが不条理物だったのですよ。
このストーリーだったら、仮に絵がストライクゾーンど真ん中でも私には合わないなぁ、と
つくづく思ったものです。
SMとかスカトロとか、そういう、理解できて嫌悪感を抱く、というのとはまた別種の
不快感とでもいうべきか、そういう感じでしたね。
 

タイトルRe^6: 読書感想文
記事No3317
投稿日: 2019/05/18(Sat) 20:47
投稿者1B/note
レス元3315
> ただ、この人の他の作品は、とりあえずまとまってはいると思うのですよ。

『エスパイ』はテンポ良く読めるし娯楽作品として中々の出来だと思います。
一方で『一宇宙人の見た太平洋戦争』はあまりにもカスでした。
こんなので原稿料貰えるのが凄い(笑)。一応、文明や社会の考察らしいですが。
なので『果てしなき流れの果てに』もそうですが難しい事が書けない人なんじゃないかと(^^;


> でも、確かに、かつては多かったのは認めますけど、今でも多いのですか?

好んでSF読む人は区別できてると思うけど世間一般は区別してないと思います。
STAR WARSがSFかと言われたら……私はスペースオペラと思うんですけどねぇ(^^;

対してR.A.Heinleinの『生命線』はSFらしいSFですね。
これがデビュー作なんだからさすが巨匠と呼ばれただけの事はあります。
本人曰く「何でもっと早く(SFの事を)教えてくれなかったんだ」とか何とか(^^;

SFで思い出したけど宗教団体の幸福の科学は宇宙人の事を言ってますね。
これは面白いと思いました。

地球以外の星で発達した文明を持つ種族がいるとしたら…
当然、その種族の宗教もある筈なんですよね。

で、旧約聖書が言う様に神が「全宇宙」を創造したとしたら…
地球の宗教と他の星文明の宗教の整合性が問われる事になる筈です。

世間一般的にはridiculousでしょうがちょっと考えると実は当たり前の事なんですね。
D. Brinの知性化シリーズはそれと似た背景を持って書かれてますね。
宇宙全体で活動する種族全ての源流となる「始祖」と呼ばれる失われた種族。
なのに地球人だけは「始祖」と全く無関係に文明を発達させた。
日本が開国して西洋文明化に対抗して行く歴史とも似てて面白い作品です。

SFに理解ある人なら宇宙人と宗教と言ってもあまり違和感無いと思います。
実際、皮膚の色による差異(人種差別)も気にしない風潮でしたから。
そりゃあ外見がトカゲとか昆虫とかの宇宙人と付き合うのが当たり前の世界ですからね〜。
同じ生物に於ける皮膚の色なんて誤差にすらなりません。
Heinleinの『宇宙の戦士』の主人公はフィリピン系の有色人種でした。
でもこれが出た1959年のアメリカを考えると異色と言えますね。
主人公の素性は作品の最後で明らかにされるんですが…
サンライズのアニメでは金髪碧眼の白人になってましたね〜、主人公。
ちゃんと読んでないだろ(笑)。

タイトルRe^7: 読書感想文
記事No3318
投稿日: 2019/05/19(Sun) 00:27
投稿者としき@家主
参照先http://toshiki.la.coocan.jp/
レス元3317
とりあえず、この枝の根元に近いところに強引に関連付けます。
私、筒井康隆の長編は1冊も読んだことがありませんが、短編集は10冊弱ぐらいは読んでいる
はず。アンソロジーなんかに所収のものを含めて、丸く10冊といったところでしょうか。
一方、小松左京は、長編は3冊くらい読んでいますが、短編集は2冊か3冊。
アンソロジー収録作を含めても、短編集換算で5冊分までには絶対に届かない。
これだけしか読んでいない状況では、1B/noteさんのご意見に賛同するには手がかりが少なすぎる、
といったところでしょうか。
#3315にも書きましたが、怖いもの見たさで読んでみたいような気もしますが、現在の
おつむがお花畑状態を維持したいがために手を出さないというのもありかも。
いや、むしろ、読んだ結果、1B/noteさんとは趣味嗜好が違うということが判明したりして。

ところで、私、ハインラインもブリンも1冊も読んでいません。
ハインラインは読みたいと思っている作品は何冊もあるんですがね。
ブリンの作品は、「知性化戦争」だけは、書店と図書館で、それぞれ1回以上、手に取る
ところまではいったんですが、開いてもいないはず。
いや、例によって、最初の数ページだけ読んで忘れている、というパターンはありうるかも。



> 地球の宗教と他の星文明の宗教の整合性が問われる事になる筈です。

地球にも様々な宗教があるわけですが、地球上の各宗教の整合性についてはどうなって
いるのでしょうか。
宇宙を作ったのが神であることに反論する気はないというか、私自身も根拠なくそのように
信じ込んでいますが、でも、宗教を作ったのは人間だとも信じているわけで。
それもあまり根拠がないかもしれませんが。
幸福の科学の教えについては、残念ながら全く知識がないのですが、きちんと
空飛ぶスパゲッティ・ モンスター教までフォローしているというのであれば、
私もちょっとは勉強しないとまずいのかもしれません。



> サンライズのアニメでは金髪碧眼の白人になってましたね〜、主人公。

ハリウッド映画でよくあるホワイトウォッシングのバリエーションでしょうか。
 

タイトルRe^8: 読書感想文
記事No3319
投稿日: 2019/05/19(Sun) 21:22
投稿者1B/note
レス元3318
> ブリンの作品は、「知性化戦争」だけは、書店と図書館で、それぞれ1回以上、手に取る
> ところまではいったんですが、開いてもいないはず。

『知性化戦争』はあのページ数だけで怯む人も多いんじゃないかと(^^;


> 地球にも様々な宗教があるわけですが、地球上の各宗教の整合性についてはどうなって
> いるのでしょうか。

先づ、地球上の宗教に整合性なんかありません(笑)。
整合性があったら宗教を背景にした紛争なんて起きません。

典型例は旧約聖書を共有する三大宗教でしょうか。
ユダヤ教から見ればキリストは勝手に新しい教義を作った異端者です。
仏教から見たオウムか日蓮宗から見た創価学会みたいな(笑)。
なのでキリスト教がモルモン教を異端視するのは筋が通らないだろうと。
イスラム教から見ればキリストは預言者の一人であって更に新しいマホメットの方が格上です。
ユダヤ教からイスラム教を見ればアブラハムの妾の子なんだから傍流に過ぎません。

そもそも聖書自体が矛盾の上に書かれてるわけですが。
創世記の第一章(P)と第二章(J)を読み比べれば一目瞭然です。
世界や人間が作られた「順番」は子供が読んだって明らかに違う・おかしいと気付きます。
気付かなかったら読解力が無いとしか…(笑)。

天地創造の「空」はヘブライ語ではラキア(固い物を表わす語)です。
古代の金属製の蓋の様な空が想定されてます。
翻訳を読んでも判りませんが英語のKJVではfirmamentとfirmが入ってます。
firmwareのfirmと言えば「固い物」のイメージが解るかと。
でも現実に金属製の蓋の様な空なんか存在しませんよね?

他にもノアの方舟の話だってシュメール神話のギルガメシュ叙事詩の焼き直しですからね〜。

こうした不条理の山を乗り越えて聖書は一言一句正しいとする人はある意味凄いです。

幸福の科学で面白いと思ったのは全ての宗教の上位概念と言う発想ですね。
日本では本地垂迹説によって神道と仏教を統合する考えが生まれました。
しかし、これでは一神教と多神教の差を吸収できません。
同じものが形(現れ方)を変えると言う理論では日本神話と旧約聖書の整合性なんか無理です。

しかし上位概念の神を置けばそれぞれの宗教はその一部分だと説明できます。
一神教であってもその文化圏限定の唯一神であると。
これにより全ての宗教を吸収できます。スパゲッティでも(笑)。
だから宇宙人も視野に含めた神の体系を構築してるんだと思います。
地球規模でなく宇宙規模で。
※スパゲッティに言及してるのかまでは知りません。
1,800冊以上もあるのに全部読めんわ(笑笑笑)。

その理論を受け入れられるなら宗教間の紛争は基本的に解決されると思います。
それぞれの神の上位概念の神を認めるなら教義の違いは上位の教義に吸収されますから。

問題は各宗教の信仰者が「それを受け入れないのが現実」と言う事でしょうか(笑)。

ただ、こうした視点に立てるのなら幸福の科学の本はそれなりに面白く読めると思います。
私は中の人が時々くれるので貰った分だけは読んでます。
内部に於ける組織の問題なんか書かれてたりしますが会社でも同じだなぁと思ったり。
国際情勢論は宗教要素を抜きにして出せばそれなりに売れるんじゃないかなぁ。
曲りなりにも東大法学部卒の人が書いてるわけですから(笑)。


> ハリウッド映画でよくあるホワイトウォッシングのバリエーションでしょうか。

アニメだから適役の俳優さんがいないと言う事はあり得ません。
なので単純にサンライズ側がきちんと読んでないだけかと。
何せ主人公の出自を示すのが「タガログ語。俺の母国語なんだ」のセリフだけですからね〜(^^;
アメリカの作品=白人の世界と思い込んでただけでしょう(笑)。

タイトルRe^9: 読書感想文
記事No3320
投稿日: 2019/05/20(Mon) 15:19
投稿者としき@家主
参照先http://toshiki.la.coocan.jp/
レス元3319
> 『知性化戦争』はあのページ数だけで怯む人も多いんじゃないかと(^^;

覚えていませんが、おそらく、私が手を出さなかったのもページ数が一因かと。
なにせ「坊ちゃん」が読了できていませんから。「にんじん」も読めていないなぁ。
子供のころ、母親から読むように渡された「次郎物語」なんか、全くページも
開かず。たぶん、そのまま実家に残っていると思う。
最近のラノベも、シリーズの巻数が多いものには最初から手も出さない。
「グイン・サーガ」とかもそうね。
#ペ………

でも「銀英伝」はシリーズが完結して物量がわかってから手を出したな。
ん〜、読みやすさというよりもテーマの重さでブリンに怯んだのかも。
余談ですが、私が読んだ中で巻数ベースで一番長いものは「ガラスの仮面」。
#それは漫画

私の父親は、少なくとも私よりは読書家だった。
山岡の「徳川家康」とか吉川の「新平家物語」を、少なくとも1回は読んでいたはず。
両方とも、私には手が出ない。
最終学歴は中卒だか夜間工業高校のはずなのに、私に比べてとんでもないインテリ。
いや、まぁ、今回私があきらめた「富豪刑事」を読んでいるのだから、この話題の最初の
時点で勝負がついているというか私には勝ち目がないわけなんですが。



宗教の話については、このツリーから大きく外れるのでちょっとだけ。
以前、聞いたことがあるのは、1B/noteさんのお話にも出てきた欽定訳ぐらい読んでいないと
英米圏ではインテリを自称できない、とかなんとか。
宗教書の類は、やはり父の入手した聖書が手元にあります。
聖書協会版のえらく立派な折皮装の文語聖書。
昭和36年の父の蔵書印が押してあるので、それなりに読んだことがあるはず。
父の字でいろいろと鉛筆で書き込まれたメモ用紙が1枚、挟まっていましたし。
でも、この聖書、もらい物なのかな。
「\1,800」と書いてある売り上げカードも一緒に挟まっている。
一方で、奥付のページがないので、正式なモロモロは全く不明。
一応、扉内側の英文の記載の一部に「1953 Printed in Japan」とはあるけど。
どういう流通経路だったんだろう。
うちは名目仏教徒のはずなんだけど、なぜか父はこの聖書をそれなりに大切にしていて、
私が小学生か中学生のころ、学校の自由研究か何かで読ませてほしいとねだったときに、
かなり口を酸っぱく大切に扱うように言われた思い出がある。

そのほかの宗教書というと、唯一かかわったのは、大学時代、モルモン教の布教の人から
経典をもらったことがある。これは、その手のものが好きな友人に譲ってやったはず。
ん〜、記憶違いかな。探したらでてきたりして。

私のように、身を慎むような生活とは無縁の人生を送っていると、どうしても宗教の話は
縁遠いと言うか。なので、私、誤解や無理解を振りまくのは適当に自粛。
 

タイトルRe^10: 読書感想文
記事No3321
投稿日: 2019/05/20(Mon) 20:01
投稿者1B/note
レス元3320
> 覚えていませんが、おそらく、私が手を出さなかったのもページ数が一因かと。

じゃぁHarrisonのEdenシリーズは無理ですね。
三部作なんでもう一冊増える計算になります。同じくらいの厚みで(笑)。


> 最近のラノベも、シリーズの巻数が多いものには最初から手も出さない。

じゃあ、こんなのも厳しいかなぁ。
http://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-39569-2

A5判上製424ページとなってますが二冊分の合本なんで一冊辺りでは半分。
一応持ってますが既に原文で読んでるんで翻訳の方は読んでません。
ちょっと翻訳がどうなってるか確認したい箇所があったので(笑)。
でもイギリス(と言うか英語圏)の子供達ってこんなの普通に読んでるんですよね。


> 余談ですが、私が読んだ中で巻数ベースで一番長いものは「ガラスの仮面」。

作者が存命中に完結するんでしょうか?(^^;


> 聖書協会版のえらく立派な折皮装の文語聖書。

キリスト教徒で文語訳を常用してる人は皆無に等しいと思います。
が、翻訳の正確さはともかく日本語として美しいのは文語訳ですね。
他はいかにも翻訳って感じで日本語としてぎこちないです。

タイトルRe^11: 読書感想文
記事No3323
投稿日: 2019/05/22(Wed) 02:38
投稿者としき@家主
参照先http://toshiki.la.coocan.jp/
レス元3321
> じゃあ、こんなのも厳しいかなぁ。

最初から手を出さない可能性はあります。
もちろん、手を出した場合、内容によってはきちんと読む可能性はあります。
「知性化戦争」も、確かあれって裏表紙あたりに概要の掲載があったと思いますが、
そういうのも判断の対象に入れた結果のはずです。

> でもイギリス(と言うか英語圏)の子供達ってこんなの普通に読んでるんですよね。

私からすると、すごいな、としか言いようがない。
なにせ私、原書の厚みは知りませんが、例えば最近ではローリングの作品、全く読んでいません。

> 作者が存命中に完結するんでしょうか?(^^;

ぜひ、きちんと完結まで持っていってほしい。
モーツァルトのレクイエムのように、弟子とかアシスタントの誰かが仕上げると言うのも
次善の策だけど。
そういえば、ラノベの「ゼロの使い魔」、あれも作者が亡くなって、作者の残したスケッチに
従って代わりの人が仕上げたはず。万が一のときには、ぜひそういうご配慮を。
なお、予想通りかもしれませんが、「ゼロの使い魔」のシリーズも読んでいません。

ちなみに、長編で巻数ベースのトップは「ガラスの仮面」ですが、短編集ということであれば
巻数ベースのトップは「パタリロ」。あ、これも「ガラスの仮面」と出版社は同じだ。
で、漫画でもやっぱり、長いものにはあまり手を出していない。
「こち亀」とか「ゴルゴ13」とか、水島新司の野球漫画とか、そのあたりはまとめてスルー。
最近の長期連載のジャンプ漫画とか探偵漫画も、やっぱりスルー。
私の読んだ長編漫画で2番目に長いのは、他に忘れているのがなければ「タッチ」のはず。
「風と木の詩」とか、押さえておきたい作品もいくつかあるのですがね。
いやはや、なかなか。



で、まぁ、私、短編に比べると長いのは苦手というのは明確にあるのですが。
でも、普通に読める長編というのはいくらでもある。
例えば、中学から高校にかけて、クリスティのポアロ物とマープル物を全部読もうと
思ったのですね。それで、概ね発表順に読んでいったのですよ。でも、短編は全て読んで、
長編もマープル物はすべて読んでいるのですが、ポアロ物はほんの数冊しか読んでいない。
同じ作者なのに、なぜか食指を誘われないというか。訳者だって、みんなバラバラのはず。
これは、読みやすさとかなんとか以外の、私の内面の何かの関係かも。
他人には全く関係ない部分ですが、個人的には非常に興味がある。



> キリスト教徒で文語訳を常用してる人は皆無に等しいと思います。

ますますもって、私の父がなぜそれを入手したのかが謎です。
 

タイトルRe^12: 読書感想文
記事No3324
投稿日: 2019/05/22(Wed) 20:00
投稿者1B/note
レス元3323
> 私からすると、すごいな、としか言いようがない。

この作者、フォーラムがあってファン(子供の頃に読んだ人達)が語り合ってるんですよ(^^;

https://www.enidblytonsociety.co.uk/forums/viewforum.php?f=4&sid=d0289357025c5eadd80b1eac3b12e58e

タイトルRe: 読書感想文
記事No3419
投稿日: 2019/11/07(Thu) 23:49
投稿者としき@家主
参照先http://toshiki.la.coocan.jp/
レス元2194
まずはボヤキから入ります。
今日は都内某所に用がありまして、午後、お休みをいただいたのです。
目的の場所は、JR水道橋駅から徒歩10分。
事前に地図を見ておいたのですがね。
その地図がなんと、南北逆転。
そして、そのことに気づいておらず、しかも訪問時は持参すらせず。
なので、駅から南に歩かなければならないものを北に延々と歩いてしまい。
20分ぐらい歩いてから、さすがにこれはおかしいと思い、ガラケーで検索した
のですよ。結果、住所は神保町と判明。
ここで再び判断ミス。
神保町なら御茶ノ水駅の南側というイメージがあるもので、これは南北の間違い
のほかに駅そのものも間違えていたかと思い、水道橋駅から御茶ノ水駅まで電車
で移動。そして、御茶ノ水駅を降りてから駅前の地図に従って歩くこと約1駅分。
無事、目的地には着きましたがね。
やっぱりというか、水道橋駅からのほうが近かった。
何をやっているんだか。


さて、神保町といえば古本屋。
古本屋繋がりというわけでもありませんが、水道橋駅に最初に行く前にふらりと
立ち寄った某古書店の店頭の平台にあった、1冊100円の本。
早川文庫NV56「0−8滑走路」、アーサー・ヘイリー他著、清水政二訳。
早川文庫版の出版は1973年。
実はこの本、リーダーズダイジェスト社のダイジェスト版を持っていて、面白い
と思って繰り返し読んでいるのですが、だからこそ、ダイジェストではない版で
読みたいという希望があったのですよ。
ちなみにリーダーズダイジェスト社の版では、タイトルは「危機への飛行」。
訳者は柿原日出子。発行年は1984年。

で、早川版をぱらぱらと立ち読みしていたのですがね。
もうなんというか、訳がこなれていない感じがする。
あと、主要な登場人物の名前が、微妙に曖昧母音とか音引きの部分とかで異なる
表記になっていて、これは今までなじんだのとは異なるから苦労しそうだなぁ、
と思いつつ、自分の記憶に強く残っているシーンを拾い読みしていました。
でも、ある固有名詞の表記を見つめて、購入はあきらめました。
人名ではなく、地名なんですがね。
なんと、「キャルガリー」と書いてある。
いや、これ、普通の日本人なら「カルガリー」でしょ。
実際、リーダーズダイジェスト版でもそうなっている。
オリンピックが開催されたことのあるような大都市ですから。
これを見つけた瞬間、その他の部分も、もしかしたら翻訳が古臭いかも、と判断
させていただきました。
でも、ある程度以上、翻訳に差異があるのなら、むしろ入手して、一言ずつ比較
するという性格の悪い楽しみ方もあったかな、と、今にして思ったり。

ということで、購入見送りの報告でした。