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▼ 時計の修理 - としき@家主 2024/01/11 12:37 No.4056
  ┗Re: 時計の修理 - としき@家主 2024/09/05 23:46 No.4151
タイトル時計の修理
記事No4056
投稿日: 2024/01/11(Thu) 12:37
投稿者としき@家主
参照先http://toshiki.la.coocan.jp/
修理シリーズ、というわけでもありませんが。

1980年代後半、大学生のころ。
信頼性工学を担当していた外部講師、アナログ時計の修理が趣味だとか。
その当時、よほど高い時計は別として、置時計でも掛け時計でも、非常に多くの
時計は内部の1ヶ所、穴をあけるだったか穴を広げるだかで直すことができたの
だそうな。ん〜、腕時計のような細かい時計はどうだったのかな。覚えていない。
さすがに細かくてできなかったのか、そもそも話をしたのを覚えていないのか、
話に出なかったのか。
で、まぁ、そういう方だったので、ゴミ捨て場に落ちている目覚まし時計とか、
よく拾ってきては直していたそうで。

さて、年末のこと。実家に行ったら、自室で使っていた掛け時計がお亡くなり。
おおよそ25年物のマルマンのクオーツ、クロックモジュールは日本製。
当時、1000円とかそのくらいで買った廉価なものです。
電池を換えても直りません。
自宅に持って帰ってきて、どうせ捨てるものだからと、先日、分解したのですよ。
するとなんと、原因判明。
電池ボックスと本体機構部は分解したときに分けられるのですが、そこが電気的
には別々というか、接点で接触するようになっていました。その接点の接触部分
に緑青発生。ここを磨いて組みなおしたら、見事回復してしまいました。
現在、百均で買ってきた、額縁とか皿を飾る台座を使い、自宅リビングで置時計
として活躍しています。

これに味を占めたというか。
実は、具合が悪くて捨てるつもりだった時計がいくつかあって。
調子に乗って、連続して分解してみました。

2つ目は、百均の掛け時計。
おおよそ15年前に自宅用に購入したもの。
上記の台座を使って窓辺に置いていたのですが、風の強い日に窓を開けていたら
窓辺から落ちて文字盤を覆うアクリル板が破損。それ以来、文字盤は裸でしたが
時計としては機能していました。が、これも昨年、動かなくなりました。
こいつは中国製のクロックモジュールでしたが、分解する際、ちょっと力加減が
わからず、モジュールの筐体を何ヶ所か割ってしまったり。
なんとか分解の結果、やっぱり内部で緑青。
電池ボックスからの電源供給と内部のクロック発信基板が接点で接触するように
なっていて、そこが緑青で覆われていました。
ただ、これ、単に磨いただけではあまり接触がよくなくて。
接点の部分を半田めっきしてやって回復しました。
こいつは実家にもって帰って、玄関にでもかけてやろうかな。

こいつを組み上げるときに、ひとつ気がついたことがありました。
回路まで通電すれば、電池端子をテスターの抵抗レンジで当たると、極性が反対
の時は単に抵抗値が取れるだけですが、極性が正しい時、つまり抵抗計のプラス
とマイナスが時計のプラスとマイナスと一致したときは、クオーツの発振に伴い
テスターの針がぴくぴく振れる。つまり、抵抗値が変動するわけです。
なるほど、そうなんだ。

ということで、さらに調子に乗って3つ目の時計。
#1951で書いた2つの時計のうちの1つ。もうひとつは今も一応動いていることは
動いているというか、いまいち調子はよくないのですが、実家の玄関にかかって
います。実は、ごく短期間、自宅のリビングで使っていたのですが、実家の玄関
の時計が止まったということで、実家に提供しました。
さて、その2つの時計のうちの、止まってしまったほう。
上記の調子のよくない時計の前に、かなりの長期間リビングで使われていました。
とまってしまってから1年とたっていないはず。
クロックモジュールの製造国はわかりませんが、時計全体としては中国製。
ちなみに、文字盤にはFrancfrancの書かれている。
まず電池ボックスのところでテスターを触れると、あれ、ぴくぴくする。
ということは、電気系ではないのか。
分解してみましたが、一応、発振して、大元のモーターは動こうとしている。
が、トルクが足りないのか摩擦が大きいのか、時計の針は動かない。
続けてもうひとつ。
お子様向けにカニの形をした、簡易防水時計。
直接水没させたらダメだけど、浴室内でも使えるようなタイプ。
生産国に関する情報は全くなし。私がどこで入手したかも覚えていない。
こいつも、電池ボックスのところでテスターを触れると、針がぴくぴくする。
また、分解した結果でも、大元のモーターは動こうとしている。
こいつらを直すには、冒頭に書いた、どこかに穴を開ける細工が必要なのかも。

最後、謎におしゃれな置時計。長いこと実家で放置されていたもの。
ただ、出所不明。
勘ですが、今は亡き祖母が、どこかのバザーとかで、デザインだけで買ってきた
ものではなかろうか、と。
裏に、「寿 裕行 美由紀」なんて書いてあることから、縁もゆかりもない人の
結婚式の引き出物であった可能性が高い。
振り子のようなものを動かすギミックがついているけど、そもそも振り子部紛失。
クロックモジュールは日本製。
こいつもばらしたところ、緑青多発。
軽くこすり落としたのですが、回路を追いかけたところ、発振基板が一部で断線
している模様。スズめっき線でジャンパを飛ばしてバイパスを作ってやった結果、
テスターがぴくぴく動くところまでは回復できたのですが、それ以上は動かない。
これはいわゆる二重故障というヤツで、こいつも穴を開けてやれば動いてくれる
のかもしれません。

と、立て続けに5つの時計を直したわけですが。
実は、ここ3年ぐらいでいくつか動かない掛け時計を捨てているのです。
上にも書きましたが、実家の玄関の時計とか、そのほかにも母の寝室の時計とか。
実家のリビングの時計も捨てたような記憶があるし。
動くかと思って会社から拾ってきた時計もあったはず。
こういったもののいくつかは、実は簡単に直せたのではないかという気がする。
うん、軽く後悔。
 

タイトルRe: 時計の修理
記事No4151
投稿日: 2024/09/05(Thu) 23:46
投稿者としき@家主
参照先http://toshiki.la.coocan.jp/
レス元4056
その後のお話をいくつか。

> おおよそ25年物のマルマンのクオーツ、クロックモジュールは日本製。
> 当時、1000円とかそのくらいで買った廉価なものです。

> 現在、百均で買ってきた、額縁とか皿を飾る台座を使い、自宅リビングで置時計
> として活躍しています。

今でも元気に動いています。というか、元気すぎるというべきかも。
半年あまりで2分以上進んでしまいました。1日当たり1秒弱、くらいな感じ。
う〜む、機構部の調節部分を触った記憶はないんだけどな。
そもそも、調節できるのかな。
そのうち、気が向いたら、また分解してみようかな。


> 2つ目は、百均の掛け時計。
> おおよそ15年前に自宅用に購入したもの。

> こいつは実家にもって帰って、玄関にでもかけてやろうかな。

これは、上記のとおり、実家の玄関でごくごく普通に仕事に励んでいます。
実に優秀。


> お子様向けにカニの形をした、簡易防水時計。
> 直接水没させたらダメだけど、浴室内でも使えるようなタイプ。
> 生産国に関する情報は全くなし。私がどこで入手したかも覚えていない。

ふと、どこかのバザーで入手したことを思い出しました。
実家近くの幼稚園のバザーだったかなぁ。
浴室内でつるせるように白い紐がついているのですが、この紐が実にきれい。
シュロ縄のような編んだ紐ですが、材質はなんだろう。つるつるしている。
ビニールかナイロンか。
ジャンク屋のようなところで入手していたら薄汚れているはずなんで、その点を
考えても、バザーで入手したのは間違いない。ただ、そうそう時計なんかを購入
するような私でもないのに購入したということは、よっぽど魅力的な価格だった
としか思えない。10円とか無料とか。