ウッドガスストーブというものがあります。
ストーブといっても、この場合は原義に近いというか、日本語ではコンロのよう
なものです。詳細はググっていただくとして、簡単にいえば金属筒を2層構造に
して縦に置いたようなものを想起していただければ結構でしょう。内筒の内部で
木を燃やすと、煙と共に、不完全燃焼した木炭ガスが上昇。また、内筒と外筒の
間の空気も内筒側から熱せられて上昇するのですが、内筒と外筒の隙間の上部は
閉じられているというか、内筒側だけに穴が空いていて、そこから内筒側に噴出
した空気で内筒内部の木炭ガスが燃える、というような仕組みです。
構造が簡単なだけに、ネット上には、自作したという記事も多数上がっています。
上記の仕組みからわかるとおり、最上部の内筒と外筒の接合部では隙間がない方
がよくて、だからネット上の自作記事でも、隙間ができないように押し込んだ、
というようなものが多くあります。
が、ここで疑問が一つ。
どうせ内筒も外筒も金属で作るのなら、仮に隙間ができてしまったら、半田付け
なりロウ付けなりで隙間を塞いでしまえばいいと思うのですが、自作記事の上位
にきているものでそういった接合技術に言及しているものはほぼ皆無。分解可能
であることが必要な場合は当然のことながら接合できませんし、燃焼時の温度が
高くなるので半田では役に立たないとか、内筒や外筒の材質の関係で半田付けが
できない、というような記述があればわかるのですが、そもそも言及されている
ものがないというのが不思議。Google検索の上位20か30くらいを見ましたが、
溶接について触れているページが1つだけあっただけ。それも、自分には溶接の
技術がない、といった内容で、このページの方は、結局は押し込み方式で作って
いたし。
これはみんな、押し込み方式で実用上は全く問題のない程度の気密性は確保でき
ているということなのでしょうが、些かの不自然さを感じるぐらい、誰も接合に
関して言及していないのですよ。
ということで、もし万が一、気の迷いからウッドガスストーブを作るような事が
あれば、その際はぜひ、半田付けで隙間をふさいでみたいと思います。
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