私や、実家の母は、紅茶を飲むこともありますが、どちらかといえばコーヒー党。
弟は紅茶はほとんど飲みません。
ただ、3人とも、コーヒーの味はほとんどわからないので、極端にまずいもので
なければ、平気で飲んでしまいます。私に限っていえば、いくつかを飲み比べて
みたことがあるので、ブラジルのストレートが一番好みだということがわかって
いますが、黙って出されれば、ブラジルもコロンビアも区別がつかないと思う。
あ、モカは香りでわかるかな。あと、苦味系が好みなので、酸味系のものだと、
ブラジルではない、ということはわかるかも。
それから、うちの母、コーヒーが好きといっておきながら、濃いコーヒーは苦手
とおっしゃる。なので、ドリップコーヒーなんかだと、子供たちの分を抽出した
あとの出がらしの薄いものを喜んで飲んでいたりします。
さて、表題の簡易ドリップコーヒー。
1杯分の豆とフィルターのセットが個包装されていて、開封してフィルターの口
を開けてカップの上に置き、お湯を注げばできあがり、というものです。通常、
市販されているものとしてよくあるパターンは、1杯分として7〜8グラムの豆
で140ミリリットルの湯量が必要、というもの。ちょっと高いものでは、10グラム
ほどの豆を使って1杯180ミリリットル抽出できる大きめサイズのものなんていう
のも見たことがあります。逆に安いほうで、豆が5グラムで1杯100ミリリットル
なんていうものもあるようです。ひどいものになると、個包装すらされておらず、
外袋を開封したらすぐに全部飲まないとあっという間に香りが逃げていきそうな
ものもありました。いや、まさかそんなことになっているとは思っていなかった
のですよ。安さに惹かれて買ったのですが、開けてびっくり、でした。
上記の、一般的な、1杯140ミリリットル用のものを使って普通に入れると、うち
の母だと、出がらしでもう1杯、140ミリリットル出したものをうまそうに飲んで
いますが、さすがに薄くて、私には耐えられない。試したところでは、私が耐え
られるのは2杯目としてせいぜい40ミリリットルぐらいまで。それ以上抽出する
と薄くなりすぎる。そこにさらにインスタントコーヒーを入れるという手はある
かもしれないけど、それこそ本末転倒というか。
ということがわかったので、最近では私、最初から140ミリリットル用で180ミリ
リットル作るようになりました。ケチだなぁと自分でも思っています。
さて、数ヶ月前、うちの母が不思議な詰め合わせを入手しました。
引き出物、ではないな。
春のお彼岸のころに親戚が亡くなったのですが、それの香典返しだと思う。
大き目の平たい箱を開けたら、中央部には緑茶と鰹節と焼き海苔、そして両側に
コーヒー。なんですが、不思議なパッケージングというか中身というか。
緑茶は、ホテルオークラブランドのティーバッグ12個パック。まぁそれなりに
良いものなのでしょう。まだ開封していませんが、手触り的に、個包装はされて
いないような感じ。
鰹節は、いわゆる削り節というヤツ、フレッシュパックというのかな、3グラム
の個包装が8袋入り。知らないブランドだけど、これもまぁそれなりに良いもの
なのでしょう。
海苔については、詳細は忘れました。まだ実家に残っているかな。
上記3品については、白を基調とした外見。
なのですが、両側のコーヒー。
個包装の簡易ドリップコーヒーが、片側に3つだったか4つだったか忘れました
が、縦に並んでいました。だから、全部で6袋か8袋ということですね。これが、
目にもまぶしい金色のパッケージ。ブランドはドトールなんで、やはり良いもの
なのでしょう。
お茶と鰹節は、すぐに私がもらってきました。
海苔とコーヒーは、当初、実家で消費する予定でした。
ところが、このコーヒー、ちょっと難しくて。
店頭で見ればわかるのですが、簡易ドリップコーヒーは多くの場合、カップへの
セットは2点支持です。ところがこいつは、3点支持なんですよ。器用さでは私
に勝る弟ですら、これはちょっと難しい、と言い出す始末。
ところがというか、だからというか、とってもおいしい。
また、母によると、出がらしが他のものより濃い、とのこと。
で、まぁ、実家では飲むのが面倒、というのを主な理由として、残っていた2つ
を私がもらってくることになりました。代わりに、お安い簡易ドリップコーヒー
6袋を実家に提供。こちらのほうが、味は落ちるでしょうけれど入れるのが容易
なんで、実家には歓迎されます。
さて、もらってきてからパッケージをじっくりと見る。
豆の量はごく一般的な7グラム。
出来上がりの量は120ミリリットルとあるので、おそらく140ミリリットルの湯量
が必要なはずで、これもごく一般的。
では、ということで、140ミリリットルでまず1杯目。うん、とってもおいしい。
そして、日頃はほとんどしない2杯目というのを試す。
薄くなったら、上記のようにインスタントコーヒーをドーピングすればいいやと
割り切って、140ミリリットル投入。・・・びっくり。
まず、色が、普通のコーヒーとほとんど遜色がない。他の簡易ドリップコーヒー
でこの量を作ると、濃い目の麦茶のような感じで底が透けて見えたりすることも
あるのですが、そんなことは全くない。
次に、香り。うまいとはいいがたい香りではありますが、他の簡易ドリップでは
そもそも香りがなくなる場合が多いのに、少なくともコーヒーの香りだとは認識
できる程度の香りが残っていて、これも驚き。
そして、味。やはり、うまくはないんですがね。でもコーヒーの味はするのです
よ。少なくとも、インスタントコーヒーのドーピングは不要な程度に。
いや、なんというか。
やっぱり、お高いものはおいしいのだなぁ、と認識を新たにしたのでした。
うん、作り方がなんか間違っている、というのは自覚しておりますから、そこは
あえて指摘してもらわなくても結構です。
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