先日、合羽橋道具街に行ってきたのですがね。
なんというか、恐ろしい町ですね。
いや、怖いお兄さんが出てくる、という意味ではなくて。
一見さんの素人は入るのに気後れしてしまう、という感じで。
秋葉原もそうなんでしょうね、慣れてしまえばなんということもない、はず。
さらに、私に関していえば、まさに秋葉原というか、はまり込んでしまうと脱出
が難しい、という意味もあわせて、より恐ろしい町だと思います。
面で広がる秋葉原に比べ、街道筋に沿って線で広がる合羽橋は、店の数だけなら
秋葉原の電気店よりもはるかに少ないと思います。だけど、端から端までの距離
は結構あって、私の足だと、途中、全く店に入らなくても、片道15分〜20分。
広い道路の両側に店があるわけですから、行ってこいで往復30分以上。明らか
に一般向けの小売店と判る入りやすそうな店に4軒くらい入っただけですけど、
1時間以上の時間がかかってしまいました。
うん、まさに、好きな人にとってはテーマパークですよ、あそこは。
実は私、今、一時的に職場が合羽橋の近くでして。
本拠は千代田区なんですが、一応、エッセンシャルワーカーに分類される仕事を
しているので、なかなかリモートワークというわけにもいきません。また、職場
が全滅するとまずいわけですよ。そこで分散拠点を台東区に設け、担当者の半分
がそちらに出社するような形。ただ、分散拠点はそれなりに環境は整えてはあり
ますが、それでも本拠に比べれば劣ります。そこで3ヶ月に一度、担当者を入れ
替え。ということで、今月中旬までは私、職場から合羽橋まで歩いて10分ほど。
ちなみに浅草寺までも10分弱のはず。でも、全く行っていない。余談ですが、
私、東京に50年以上住んでいて、今まで一度も浅草寺に入っていない。だって
私、かつて東京タワーから歩いて10分のところで3年勤務していたのに、一度
も東京タワーに行かなかった人間ですから。
さて、合羽橋に何を探しに行ったかというと、缶切り。というか、缶の穴あけ。
タブのない缶ジュースをあける際に使う、三角っぽい穴を開ける道具です。
1970年以前に生まれた方なら覚えていると思いますが、かつての缶ジュースには
タブがなくて、三角っぽい穴を2つ開けて飲んでいましたよね。あの道具を入手
したくなりまして。
かつて、実家には、それ専用の穴あけが半ダースはあったんですがね。
小さいものなので紛失していき、今では残り一つだけ。
一応、今でも百均で、あの機能がくっついた缶切りを入手できるのですが、私は
それ専門の道具が欲しいわけなのですよ。
ということで合羽橋をさまよったわけなのですが、残念、見つけることができま
せんでした。ま、需要が少なくなったということで、仕方がないのでしょう。
合羽橋の魔窟度を味わえたということで、今回はよしとしておきます。
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