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▼ 寿命のウッドガスストーブ - としき@家主 2023/06/03 12:51 No.3964
  ┣Re: 寿命のウッドガスストーブ - としき@家主 2023/07/09 23:59 No.3973
  ┗新たな火器の作成 - としき@家主 2024/02/20 12:41 No.4065
   ┗Re: 新たな火器の作成 - としき@家主 2024/12/04 01:19 No.4191
タイトル寿命のウッドガスストーブ
記事No3964
投稿日: 2023/06/03(Sat) 12:51
投稿者としき@家主
参照先http://toshiki.la.coocan.jp/
#3220のツリーにつけようかと一瞬だけ考えましたが、やめました。

2022〜2023のシーズンでは、火を焚いたのは1回だけでした。
最大の理由は、タイミングが合わなかった、ということ。
今ではもう、炉をはじめとする荷物を持って川岸まで散歩する元気がありません。
そこで、軒下で火を焚きたいわけですが、当然、風の強い日は却下。
また、ご近所さんに煙を吸わせたくないので、雨の日を狙っているわけですよ。
ところが、そういうタイミングがなかなかなかった、ということ。
家の中で焚き火するのなら、屋内でそれなりに耐火性がある台所でするしかない
わけですが、最近、換気扇の具合が悪くて。ファンは回っているのですが、壁の
扉がきちんと開いていないのか、排気性能が悪くて。チェックしたいのだけど、
換気扇フィルタのところが固着していて開けられないという困った状況。ただ、
現状では、料理の際の煙の排気にも差し支えるので、早く何とかしよう。
また、タイミング以外にも小さな理由があって、それが、灰の在庫が十分ある、
というもの。数年分の需要をまかなえるくらいある。人はそれを不良在庫という。

ただ、なんだかんだいっても、焚き火が好きなんですよ。
そこで、もう6月、季節は夏ですが、今期の掉尾を飾るべく、昨日、台風が迫り
くる中、梅雨前線による線状降水帯に対抗するべく、軒下で焚き火をしました。

使用した火器は、最近ずっと使っている、#3467で作ったウッドガスストーブ。
これにファイヤーケトルを組み合わせて、お湯を沸かします。
真冬だと、たっぷりのお湯を沸かして湯たんぽに入れるところですが、さすがに
この時期はしません。今日はインスタントコーヒーを淹れられる程度だけ沸かす。
なのでケトルの中は、大き目のマグカップに2杯弱程度の水。コーヒーを1杯分
淹れるだけなので、もっと少なくてもいいのですが、なんとなく空焚きが怖くて。
燃料は、まず、コーヒーの出がらしを乾かしたもの。簡易ドリップのパックです
が、大体15杯分くらいかなぁ。そして、団子や焼き鳥の竹串が20本弱ぐらい。
最後に、どっかよそから飛んできたのでしょう、庭に落ちていた木切れ。これは
大した量ではない。紙ペレットというか紙製のネコ砂換算で、カップ3分の1か
その程度。
最後に、着火剤というか、#3281でも書いた、油のしみこんだ紙。もしかすると、
こいつが一番、燃焼時の熱量が高かったりして。

これだけ用意して、燃焼開始。うん、よく燃える。
燃焼初期は、あまり水の温度も上昇しない。そのうちに、コーヒーの出がらしが
燃え出したあたりからかな、急激に温度が上昇し、あっという間に沸騰。なんと
いうことだ。燃焼効率が高すぎるというか、たったあれっぽっちの燃料で、概算
1リットル弱の水は沸騰させられそうだ。
ここで、沸いたお湯でインスタントコーヒーを淹れる。
さて、けちな私としては、ガスや電気なら燃料がもったいないということで消火
するのですが、さすがに焚き火を途中で消火しても、次回に使えるわけでもない
し、何より、焚き火を楽しみたいとして、そのまま続行。
いやぁ、楽しい。
ま、30分弱ぐらい楽しみましたか。
炎は消えて、炭火がくすぶっている状態で片づけをはじめたわけですよ。
まだ風も出てきていなかったし、周辺には可燃物もないし、何より水気も豊富。
ということで、まだくすぶっているにもかかわらず目を離して、いろいろなもの
を屋内にしまったりしていたわけなんですね。
そして戻ってみると、なんと。
100均のブリキのバケツ製の内缶の、底が抜けている。どひゃ〜!
そのときはまだかすかに煙が出ていたのですが、完全に火が消えた後によくよく
観察してみると、底が抜けているわけではなく、底の接合点から上、2〜3ミリ
くらいのところから焼け落ちている、ということが判明。これはおそらく、炭火
の高温に繰り返しさらされて脆化したブリキが、ついに寿命を迎えたということ
なのでしょう。#3756にも書いたように、もうちょっと上の部分が薄くなっていて
1ミリ未満の細かい穴がいくつもあいていることは認識していました。そして、
あまり意味ないなと思いつつ、耐熱スプレーをかけて見た目だけごまかしていた
のですがね。う〜む、あれからこの炉で火を焚いたのは5回くらいだったかなぁ。

さて、これからどうしようかな。
ファイヤーケトルの下部側はあるので、標準のファイヤーケトルとして使うのは
当然あり。でも、#3463に書いたとおり、難点も多いんだよなぁ。
ということは、やっぱり新たに作るしか。
壊れたのは内缶だけなので外缶はそのまま使えるけど、適合するような内缶て、
ないんだよなぁ。今まで内缶に使っていたブリキのバケツ、廃盤らしく、今では
100均で売っていない。もしあれば、消耗品と割り切って使うという手もある
のだけど。
ガラス瓶を外側に使ったウッドガスストーブも、単に焚き火を楽しむというだけ
なら捨てがたいけど、ファイヤーケトルを支えられるだけの径があるものは入手
困難。というか、少なくとも手元にはない。
となると、既存の外缶流用、あるいはもっと大きな径の外缶を調達して、新たに
空き缶工作をするしかなさそう。
今年の秋までには作りたいけど、はたしてどうなるか。
 

タイトルRe: 寿命のウッドガスストーブ
記事No3973
投稿日: 2023/07/09(Sun) 23:59
投稿者としき@家主
参照先http://toshiki.la.coocan.jp/
レス元3964
最近は百均各社でもキャンプ用品の扱いが増えてきました。
なお、うちの近所でキャンプ用品が最初に充実したのはセリア。
ネットでの評判を見るに、世間的にもセリアが一番最初にキャンプ用品の扱いを
充実させたっぽい。
そんなセリアのキャンプ用品売り場を久しぶりに覗いてみたところ。
なんと、簡易火起こし器を100円で売っている。
これ、ウッドガスストーブの内缶に使うのに、構造はうってつけ。
寸法は、高さ15センチ、直径10センチ。
材質は、スズめっきのスチールとあるので、まぁ一般的なブリキでしょう。
ただ、まぁ、百均品質なんで、質感は安っぽい。
実際、耐久性なんてほとんどないでしょう。
おそらく、スチールのスプレー缶のほうが、まだ頑丈だと思う。
だけど、値段も値段だし、衝動的に買ってしまいました。

自宅に持って帰り、今まで使っていた外缶にはめてみたけど、既存のバケツより
かなり径は小さいので、そのまま使うことはできなった。
やはり、別の缶に穴をあけるしかないか。
でも、工作の虫はうずくけど、なかなか実際には取り掛からないんだよなぁ。
 

タイトル新たな火器の作成
記事No4065
投稿日: 2024/02/20(Tue) 12:41
投稿者としき@家主
参照先http://toshiki.la.coocan.jp/
レス元3964
#3964以後、一度も火を焚いていません。
好みの火器がないというのもありますが、その気になれば生のファイヤーケトル
でもよいわけで、やはり最大の理由はタイミング、そして灰の在庫過多。
タイミングについて言うと、2023〜2024のシーズンで2月中旬の現在まで、火を
焚きたくなる各種条件を満足していたことは1回あったかどうか。むしろ、2023
の秋までの期間の方が多かったかもしれない。

単に火を焚きたいというのであれば、200ccぐらいのお汁粉やコーンスープなどの
小さい缶を加工してもいい。それぐらいであれば、10分ぐらいで1回の焚き火
が終わってしまうので、手ごろといえば手ごろ。ちょっとさびしいかも。
だけど、そういう小さい容器だと、燃料のほうも小さく加工しなければならない
ので面倒かも。
逆に大きいほうだと、例えば1斗缶。これだと炎が大きくなりすぎるので、軒下
での焚き火はためらわれる。どうしても庭先での焚き火、となってしまう。でも
ご近所への煙害を考えると雨の日の焚き火とならざるをえなくて、すると雨の中
で庭先に、ということになって、これはちょっとイヤかな。
ということで、火器のサイズは直径10〜20センチが手ごろ。
また、ただの焚き火ではなくファイヤーケトルによる熱回収まで考えると、これ
の底面の直径が大体16センチなので、これを具合よく載せられるかという条件が
出てきます。
今まで外筒として使ってきた#3467のペンキ缶なら、サイズ的にはぴったり。
既に加工済みですし、これにぴったり合う内筒か見つかれば一番楽。
それこそ、ウッドガスストーブではなく、そのまま焚き火台にすることもできる。
しないけど。やっぱり、煙を押さえるためにはウッドガスストーブにしたい。
内筒として適合するものがなければ、外筒から何とかするしかない。
内筒は熱伝導の関係から金属製という制約はあるけど、外筒にはそういう条件は
ないので、それこそ植木鉢でもガラス瓶でもいい。だけど、ファイヤーケトルを
載せられるような大きな瓶はない。かつて、ジャム瓶で実作したこともあるし、
熱回収を考えなければ、これはこれで楽しそうなんだけど。
う〜ん、底だけが抜けた、壁面は無傷という手ごろなサイズの植木鉢、どこかに
落ちていないかな。短めの土管の類でもいいけど。

夢を見ていても仕方ないので、手元にある、工作素材に使えそうな缶のサイズを
全て実測してみました。いわば、棚卸しですね。以下、単位は全てセンチ。

既存外筒ペンキ缶
 直径16、口径12、高さ17
クッキー缶×2、粉ミルク缶(全て同サイズ)
 直径13、高さ18
円筒茶筒×2
 直径9.5、高さ23
角茶筒
 12×9、高さ25
削り節筒
 10×9、高さ24.5
プロテイン缶×2
 直径10.3、高さ17.5
簡易火起こし器(#3973参照)
 直径10.3、高さ15
クッキー缶小
 直径10.3、高さ12
小茶筒×3
 直径7.3、高さ12.5
ヘリウム缶
 直径6.8、高さ29.5
殺虫スプレー缶
 直径6.5、高さ17.8
虫除けスプレー缶
 直径6.5、高さ17.8
整髪料スプレー缶×2
 直径6、高さ17.8
防水スプレー缶
 直径6.5、高さ15.8

うぅむ。外筒に使えそうなものって、サイズ的には意外とないのね。
ペンキ缶の蓋は残っているから、こいつに穴を開けて、クッキー缶小をはめるか。
あるいはプロテイン缶の高さを縮める方向で途中で切断するのもアリかも。
いずれにしても、一番面倒そうなのはペンキ缶の蓋の穴開け。
なんてことを考えていたときに気がついた。
何も、外缶自体でファイヤーケトルを支えなくてもいいんじゃないか、と。
つまり、もっと大きいもの、例えば四角い煎餅缶というものがありますが、あれ
は四方が1斗缶サイズで高さが1斗缶の4分の1ぐらい。アレの蓋の真ん中に穴
を開けて、例えばクッキー缶を外筒にする、なんていうのもありだな、と。
煎餅缶の蓋ならブツが大きいから、小さなペンキ缶の蓋に穴を開けるより楽そう。
もしもそれだけでは不安定なようなら、煎餅缶の蓋の四隅を下からスプレー缶で
支えるようにすればよさそう。よさげな高さのスプレー缶もちょうど4本あるし。
そして外筒がクッキー缶なら、内筒にプロテイン缶が使えそう。

ということで、やっと方針が固まりました。近日中には作成開始。
煎餅缶の蓋の在庫は2〜3枚あるのかな。
クッキー缶と粉ミルク缶も合わせて3つあるし、プロテイン缶も2つあるから、
失敗してもやり直せるし。
 

タイトルRe: 新たな火器の作成
記事No4191
投稿日: 2024/12/04(Wed) 01:19
投稿者としき@家主
参照先http://toshiki.la.coocan.jp/
レス元4065
> ということで、やっと方針が固まりました。近日中には作成開始。

近日というのは年単位なのか、という疑問もわいてしまいそうですが。
11月もなかばを過ぎてから、やっと作成を始めました。

> つまり、もっと大きいもの、例えば四角い煎餅缶というものがありますが、あれ
> は四方が1斗缶サイズで高さが1斗缶の4分の1ぐらい。アレの蓋の真ん中に穴
> を開けて、例えばクッキー缶を外筒にする、なんていうのもありだな、と。

> そして外筒がクッキー缶なら、内筒にプロテイン缶が使えそう。

当初方針通り、これで作成しました。

> クッキー缶×2、粉ミルク缶(全て同サイズ)
>  直径13、高さ18
> プロテイン缶×2
>  直径10.3、高さ17.5

まず最初に行ったのが、煎餅缶の蓋の加工。
今回、きちんとセンターを取りたかったので、マジックで目印の線を引きました。
火器作成のために定規を使うなんて、おそらく初めて。
対角線に線を引き、さらに縦横の辺の長さを図って辺の中心に目印をつけ、その
線も引く。なんか2ミリほどずれたけど、誤差の範囲内。とにかく、米印的な線
を引く。そして、それぞれの線の、中心から内缶の半径に相当する場所に目印を
つけて、それらの目印にちょうど重なるように内缶を置き、マジックでぐるっと
なぞって円を描く。この円に合うように穴を開けるわけです。
続いて、中心の点をドリルで穴あけ。
手持ちの金工用の一番太いドリル刃が6.5ミリだったので、それを使う。
う〜ん、ちょっと固かったかな。
とにかく、何とかしてあけた穴から金切りバサミを入れて放射状に切り込み。
大体いい寸法の穴が開きました。ここまでで開始から約30分弱。

次に、内缶として使うプロテイン缶の加工。
2つあったうちのぼろいほう、少し錆び始めているほうを選んで、穴あけ開始。
穴あけに使ったのは、#3625に記載の缶切り。
ところがこいつ、穴あけ部分を使ったのは初めてですが、なんというか、かなり
具合がよくない。具体的にいうと、他の穴あけの場合、先端がとがっていますが、
こいつはとがっていない。なので、力を入れれば確かに穴はあくのですが、缶の
蓋や底面といった平らなところとは違って、側面に穴を開けようとすると、缶が
ゆがむ。なんか、自分で研いでとがらせたくなってしまった。メーカーのほうで、
とがっていると危険だとかで自主規制したような感じ。一応、とがっているもの
が売っていないか、また店舗めぐりしてみようと思うけど望み薄。グラインダー
なんて持っていないんだけど、どうしようかな。
とりあえず、ないものねだりをしていても仕方ないので、手持ちの道具で穴あけ。
底部は、一つ穴をあけるたびに内側から金槌で叩いたりドライバーでこじったり
しつつ、何とか一通り穴があきました。が、上記のとおり、少し錆びていたこと
もあったのでしょう、無理な力を加えたせいで、側面と底面が一部分離したり。
ただ、底面側はまだましというか。
上部の開口部側、上記の大きい穴あけではゆがみすぎて力が加わらず、そもそも
穴をあけることもできない。底面側は、錆びがあったとはいえ底面がくっついて
いたために補強されていた形になっていたのでしょう。また、缶そのものが劣化
しすぎていたせいもあるかもしれません。
仕方ないので、こちら側は小さい穴あけで穴をあけました。

最後、外缶の底面の穴あけ。クッキー缶ではなく粉ミルク缶を選びました。
こちらも大きい穴あけで穴を開け、ゆがみは金槌とドライバーで修正。
あと、開口部というか上面の部分、クッキー缶とは違い計量スプーンのすりきり
用に蓋というか少し覆われていて、そのままでは内缶が入らない。この部分は単
に金切りバサミで切断。

最後に、これらを組み立てて完成。
2日がかりでしたが、総所要時間は1時間半まではかかっていない。
一つ問題かもしれないことは、全工程を通して、全く軍手をしなかったこと。
そのおかげで、逆に慎重になったのでしょう、全く怪我はありませんでしたが、
今回はたまたま怪我がなかったと考えるべきかと。
やはり軍手ぐらいはするべきでしょう。

あとは、火入れをしてペンキを焼かないと。
いつ火入れができるかな。



余談。

> もしもそれだけでは不安定なようなら、煎餅缶の蓋の四隅を下からスプレー缶で
> 支えるようにすればよさそう。よさげな高さのスプレー缶もちょうど4本あるし。

幸い、外缶だけで自立しました。
ファイヤーケトルを乗せても不安定になることはありませんでした。
が、更なる安定を目指してスプレー缶を加工しようとしたのですがね。
具体的には、上部、スプレー噴射部を除去しようとしたのですよ。
ところが、手元に見つかったいくつかの缶切りでは、うまく除去できない。
今までに2つか3つ、スプレー缶を内缶として加工していて、そのときには簡単
に除去できたような記憶があるのですが、一体何を使ったんだろう。まぁいいや、
安定を確保できているようなので、スプレー缶の加工はあきらめました。