> やはり、ここは一つ、大き目の実証炉を自作するべきか。
私の要件としては、庭先で火を燃やしたいというのがあるわけですよ。
わざわざ徒歩10分のところまで出かけるのも億劫というか。
その目的を達成するための1つとして、煙や匂いの全く出ない炉がうれしい。
ただ、これ、実際には不可能でしょうから、ここは現実的に、できるだけ匂いや
煙の少ないもの、ということで。すると、できるだけ完全燃焼したほうがよい、
ということになります。要は、煙や匂いまで燃やしてしまう、ということです。
どうしても発生してしまう分に対しては、運用対処ということで。つまり、雨の
降っている日に燃やすとか、完全に無風の日に燃やすことは避ける、とか。でも、
さすがに強風の日は、煙は拡散するけど、別の危険があるので、それも避ける。
もう一つ、灰を撒き散らすことも避けたい。もちろん、燃焼温度が高ければ灰も
少なくなるでしょうが、灰が残らないほど高温で燃焼するというのは非現実的。
それに、仮に灰は残っても肥料代わりに使えるので、そんなに問題はない。
さて、今までの実験で、外筒の周りの断熱材というのは、思った以上に高温燃焼
に効果的というのがわかりました。でも、通常、自作でも市販でも、外筒は通常、
金属で作ります。今回、私はジャム瓶で作りましたが、ガラス瓶でも陶器でも、
一般的に入手可能な素材は、温度変化で割れてしまうことでしょう。耐熱ガラス
とかだと少しはマシなのかな。そして、金属製の外筒だと、外筒の周りはかなり
高温になるはずで、今回、私がジャム瓶で使ったグラスウールでも、そんな温度
には耐えられなさそうな気がする。となると、ロケットストーブでよく使われる
パーライトなんかを使う必要がありそう。すると、パーライト保持用に3層構造
にしなければならないのかなぁ、などと考えつつ、ネットショップめぐり。
> で、まぁ、アマゾンや楽天でいろいろと商用のものを見て回っていたのですがね。
車でもパソコンでも、購入前の機種選びというか、頭の中でいろいろと検討して
いる時間が一番楽しいというのはあるわけです。それと同時に、犬も歩けば棒に
当たるというか、思いもよらないものにめぐり合うこともあって。
今回、見つけたのは、シェラストーブという商品。
これはウッドガスストーブとは異なり、下の穴から燃料に直接空気を送る構造に
なっています。しかも、電池を使って強制送風。だから、よく燃えるという評判
ですが、私の要件からすると、ロケットストーブと同様に、なんとなく灰を撒き
散らしそうで不安があるので却下。
ただ、これ、構造としては3層。外筒と中筒の間を通って空気が上昇し、中筒と
内筒の間を通って空気が下降して、最後に内筒下部の吸気孔から内筒内部の燃料
に送風されるという形。これにより、側面からの熱エネルギーを回生して高温の
吸気で燃焼させるという点はウッドガスストーブに近いものがあります。
ただ、私はこれを見て気がついたのは、空気層が断熱に使える、ということ。
ということで、強制送風はせず、自然吸気で3層のウッドガスストーブを作って
みようか。それとも、いっそ4層式というか、うまくサイズをあわせて、2層式
のウッドガスストーブを入れ子にしてしまうとか。ほとんどマトリョーシカ。
もし、そういった多層式ウッドガスストーブの外筒側面が常識的な温度に収まる
のなら、さらにその外側をグラスウールの断熱材で覆ってみるかも。
うん、妄想は膨らむばかり。
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