便宜上、ここにつけます。
自分で揚げ物を作ることはありません。
でも、既製品を買ってくることはあります。
買ってきたものを電子レンジで温める際、油が染み出してくるので、これを吸わ
せるために、下にキッチンペーパーを敷いています。これが、着火材にちょうど
具合がいいので、捨てずに保存して、ウッドガスストーブの燃焼実験の際に使用
していました。
ウッドガスストーブを作る前は、普通に捨てていたんですがね。
ここ数年のウッドガスストーブ実験のおかげで、そんなものでも保存する習慣が
すっかり身についてしまいまして。そのため、ウッドガスストーブが壊れたあと
も、ついつい保存してしまっていました。
でも、保存しておいても使う当てはない。ま、普通に捨てればいいんですがね。
この、油紙と言うにはべとべとした物体、ウッドガスストーブで普通に着火材と
して燃やすと、当然ながら燃え尽きてしまい、あとに残った灰は他の燃料の灰と
混ざってしまいます。揚げ物が続き、この紙がいくらかたまった際、この紙だけ
をウッドガスストーブで燃やしたことがあるのですが、油は燃え尽きてしまい、
残ったのは本当、ただの紙の灰だけ、といった感じでした。また、比較的多量の
キッチンペーパーを燃やしたせいか、自重で灰が粉々に砕けてしまっていました。
今回も、そのときのように、ちょっとたまってきてしまったのでね。
試しに、庭先の敷石の上で、ちょっと燃焼実験というか燃えているところを観察
してみようという気を起こしてしまい。何でそんな気を起こしたのかは不明。
ただ、どんな結果が得られるかは興味津々。
昔、屋内の灰皿の上で、メモ用紙か何かを1枚、燃やしたことがあるのですが、
そのときは、比較的原形を保ったまま、灰色の灰になった記憶があります。当然、
紙の質にもよるのでしょうが。
今回は、油が染み込んでいるので、それが結果に影響するのではないか、という
ことを想像していました。
さて、油のしみたキッチンペーパーを、自重で崩れないよう1枚だけ、燃やして
みました。
結果。
思ったよりも、油って燃えないということがわかりました。
まぁそうだよね。基本的に油って揮発しないと燃えにくいものだけど、食用油は
例えば天ぷらを揚げている最中、200度に近い温度になっても液体のままだし。
ライターの火とか自分自身が燃えている火だって、開放環境ではそれほどの高温
にはならないということなんでしょうね。
また、キッチンペーパーって吸収力で油を吸っているわけだけど、燃えた灰には
そこまでの吸収力はないみたい。そして、油自身が揮発しない、つまり燃えない
となった場合に何が起こるかというと、キッチンペーパーが灰になるにつれて、
灰では吸いきれない油分が、あたかも搾り出されるかのようににじみ出てくるの
です。まぁ、大した量ではないとはいえ、今回、燃焼させたところの下の敷石は、
にじみ出た油でちょっと汚れてしまいました。
また、残った灰も、灰色というよりは黒といったほうがいいような感じの色。
成分の分析はできませんが、なんとなく、油の燃えた煤が染み付いているような
感じです。
まぁ、何事も、やってみなくちゃわからない、というのはありますがね。
思っていたよりも、断熱の効いたウッドガスストーブって燃焼効率が高いんだな、
というような感じでした。
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