世の中にはいろいろなものがあるのですね。
私の要件とか希望は#3265にもいくつか書いてありますが、そのほかに。
発生した熱を有効利用したい、というのもあります。そこから
> ことが一つ。二次吸気孔よりも上の部分の、外筒と内筒の間の空間。ここに蓄積
> される熱はどうなってしまうのでしょう、ということ。なんかもったいない気が
というところにつながるわけです。つまり、発生した熱がもったいない。
そもそも、実際には暖房だの調理だので熱を使うためのものがこの手のストーブ
なのですが、そして災害時にはそういうことにも使いたいというニーズはあるの
ですが、日常はどうしよう、というのもあって。通常時からこれを使って調理、
というのもまた無理のある話。
そこででっちあげたというか、無理やり考えた熱の使用用途。そんなに特殊でも
なくて、上にも書きましたが、素直に暖房に使うというもの。ただ、屋外生活を
送っているわけでもないし、屋内でこの手のものを使うのは無理がある。という
よりも、もし屋内で薪を燃やしたければきちんとした薪ストーブを設置するべき。
では、屋外で火を燃やして、それを屋内の暖房に使うにはどうするか。世間一般
では、これ、ボイラーという名称の元、ごく普通に使われています。ということ
で、外で湯をわかし、屋内に持ち込む。#2730で既に書いてあることなんですが、
今後、この方向を少し突き詰めてみようと考えたわけです。
そこで冒頭の一文につながります。
何を考えたかというと、屋外で湯をわかすというのは、いわゆるキャンパーとか
の人たちが普通にやっていること。その手の人たちの工夫ってなにかないかな、
と思っていろいろと検索してみたのですよ。
結果、引っかかってきたもの。ま、ケトルなんですがね。
どうやらこれ、一般名詞として定着したものがないらしい。
商標としては、一番メジャーなものは「ケリーケトル」。
その他、「ギリーケトル」はじめ、各社から出ています。
構造はどれも同じ。ロケットストーブを単純化したようなもの。
というか、原理は同じ煙突効果を用いたものですね。
煙突の中で火を焚いて、周囲を断熱。ただし、断熱材として、比較的比熱の高い
ものを用いています。水、です。そして、温まった水、すなわち湯をそのまま、
アウトプットとして得ることができます。
こりゃぁいいわい。
ただ、この種のケトル、原理が同じなので、そのまま使うと、ロケットストーブ
と同じデメリットも有しています。つまり、材を燃やしている炉をそのまま空気
が通り抜けるので、材の燃えカス、すなわち灰を撒き散らす可能性が高そう。
ではどうすればよいか。なんてことはない、ウッドガスストーブの上に乗せれば、
現実は別にして、理想的にはガスだけが盛んに燃えてくれるはず。
構造としては、まさに以下のようなものになるわけです。
> では、ということで、さらに妄想をたくましくしたのが次の図。
>
> ┌──┤ ├──┐
> │断熱│ │断熱│
> ├──┤ ├──┤
> │ │…│ │
> │ │ │ │
> │ │…│ │
> │ └─┘ │
> └─── ───┘
この図の、断熱材の部分が水。
断熱効果を得つつ、最終的には熱も回収できるわけです。
ということで、当面の最終形態は固まりました。
ただ、さすがに、ケリーケトルの類を自作することはできません。
水密を確保するのが無理。
仕方ない、市販品を購入しましょう。
ただ、結構いいお値段がするのですね。
500ミリリットルとかのごく小さいものでも、平気で6000円程度する。
ま、需要を考えるとそんなものでしょう。
それと、私の場合、目的がほとんどボイラー的な使い方。
つまり、キャンパーなら最低限の湯が沸かせればいいのかもしれないけど、私の
ニーズとしては、大量の湯をがんがん沸かしたい、ということ。なので、大容量
の製品が狙い目。具体的には、1万円程度はする1リットル以上のもの。
もうひとつ、この手のケトルの伝統らしく、多くの製品は湯を注ぐときにコツが
必要な構造をしている。つまり、尻尾のほうにつながっている鎖を持って全体を
傾けるのです。これ、なんか面倒。というか、不器用な私には難しそう。
これ、何とかならんかと思ったら、ペトロマックス社のファイヤーケトルという
のが取っ手つき。この容量で取っ手つきって、どうやら他社にはないらしいので
現時点で購入するのなら、もはや他に選択肢はなし。もちろん、今日明日に購入
すると言うつもりもないので、近日中に他社から類似品が出るようなら、そちら
も検討対象にはなります。
あとは、これに組み合わせる、下部側のウッドガスストーブだなぁ。
直径およそ20センチかぁ。
高さも40センチくらいはあるようなので、重心とかバランスも考えないと。
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