> ま、いろいろと試してみましょ。
試しているのですがね。う〜む、なんというかこれは。
まず、#3608でちょっと触れていますが、外筒の周りを断熱材で覆ってみました。
結果、炭の状態で残るものが減って灰になりきってくれるという意味では効率が
向上したといってもいいのでしょう。でも、燃焼末期の煙は、思ったほど減って
いない。残念。
使用する上において、些細だけれど大きな問題は、炉の寸法。
以前のスプレー缶で作ったろの場合、高さが17.5センチほどありました。
ところが、今回のブリキのバケツの場合、高さが12.5センチしかありません。
つまり、以前の炉ならそのまま入った長尺物の燃料も、今度は小さく刻む必要が
ある、ということ。
ただ、スプレー缶の場合、直径が6.5センチなので、炉の総容積はおよそ580立方
センチ。一方、ブリキバケツは、開口部の直径が12センチ、底の直径が7.5センチ
なので、容積は約950立方センチと、2倍近い容積があります。すなわち、最初に
詰め込める燃料も多い、ということで、これはまぁ、少しはうれしいのですが、
でも、高さが低いということで帳消しになっている感じ。
そして、ファイヤーケトルを乗せると煙が多くなる問題。
どうもこれ、単に酸素の供給が少ないだけみたい。
すなわち、二次吸気口だけではなく、炉の上面の開口部からの酸素供給も必要な
感じ。炉の上にファイヤーケトルを乗せるとき、五徳とかを使わずに直接ぴたり
と乗せる形にしているのですが、それだと煙が多発。このとき、ちょいとファイ
ヤーケトルを持ち上げると、その隙間から流れ込んだ空気で煙がぼっと引火して、
一気に煙が少なくなります。そして、ファイヤーケトルを戻すと、再び煙多発。
どうやら、穴の大きさが小さいために、思った以上に吸入抵抗が大きいみたい。
仕方ない、二次吸気口を拡張しましょう。
現状は一辺5ミリほどの三角っぽい穴になっています。
既製品はどの程度の穴になっているのか調べるために、隣町の百貨店の中にある
キャンプ用品売り場に出向いて、ノギスで測ってみました。結果、かなり小型の
縦横高さ10センチ前後のものでも、二次吸気口のサイズは8ミリ程度はある。
余談ですが、ノギスは通勤カバンに常時忍ばせてある。そんなに大きなものでは
なく、手のひらサイズというか、その気になればカードケースとかパスケースに
入るくらいのサイズ。大昔、秋葉原の秋月かどこかで100円くらいで買った、
プラスチック製のちゃちなもの。当然、精度もタカが知れています。でも、今回
のような用途には充分役立ってくれる。
話を戻して、穴の大きさがわかったので、早速拡張してみました。
とはいえ、いきなり大きな穴にする度胸もなく。ちょっとこの辺、へっぴり腰と
いう感じですが、それでも5ミリの穴を複数連結するような感じで、8ミリ弱の
穴をいくつか開けてみました。
ただ、まだ燃焼試験は行っていません。
次の週末あたり、またお天気が悪いらしいので、そこで燃焼試験ができるかなぁ。
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