新たな史料が発掘されました。
いや、発掘というのもおこがましいのですが。
でも、その表現が正鵠を射ているという感じ。
> これ、書いたのが2012年か2016年かで全く話が異なってしまいます。
> とりあえず、以下、2016年にメモを書いた前提で話を続けます。
どうやらこのメモ、2016年に書かれたということで間違いなさそうです。
なぜなら
> メモを書いた時点からさかのぼること、5年ほど前。
> メインで使っていた、松下の回転式が壊れました。
> 上述の時系列から逆算して、壊れたのは2010年ごろ。
大掃除の際に、この、壊れた松下のシェーバーの現物が発掘されたのです。
そして、その周辺の、ほとんどゴミ同然の堆積物から、このシェーバーが埋没と
いうか放置されたのは2011年プラスマイナス1年、と想定されます。
さすがに放射性同位元素は使わない。
なので、そこから計算して、メモが書かれたのは2016年ごろで間違いないと
言っていいでしょう。
このシェーバーの型番はES699。
発掘された時点では、内部の電池から液漏れしたものが乾いている、という状況。
早速、分解してみました。
すると、大きく目立つのは、ニッカド電池とトランス。
このトランスには
ES337
33F2P
102℃
という表記があります。
この「ES337」の文字がトランスの型番なのかは不明。
もしかすると、松下の別のモデルのシェーバーから、トランスだけ転用している
可能性もあるかも。一応、回路基板には「ES699」の印刷文字がある。
また、このトランスには、形状は抵抗っぽいんだけど刻印が抵抗っぽくない、謎
のパーツがくっついています。くっついているので全体の刻印が見えないけど、
見える部分には「250V」と交流のマーク、そして「102℃」の刻印。もしやこれは
温度ヒューズなのかなぁ。
さて、液漏れしていたニッカド電池。
電池のサイズは、太さ・長さともに普通の単3電池と同じです。
また、泉精機製のシェーバーでは基板に固定されていましたが、このシェーバー
では、取り外し可能な電池ボックス式。
ところがこれ、端子形状が単3とは異なる。
プラスマイナスともに、太さ2ミリ、長さ3ミリほどの凸型端子。
しかも、プラスマイナス同じ形状で、どちらの向きにも電池ボックスにはまる。
ひでぇ。
基板は液漏れした薬品との化学反応で、ひどい状況です。
また、モーターとの結線のケーブルも同じ理由で、ぽきっと折れました。
電池ボックスの端子も、同じ理由で使い物にならない。
というか、そもそも、こんな端子形状の電池、知らない。
珍しい電池をいろいろと扱っている秋葉原の電池屋さんに問い合わせれば、入手
は可能かもしれませんけどね。
おそらく、今からすると約10年前にこのシェーバーが壊れたときにも、一度は
分解したようなほのかな記憶があります。そのときに、修理をあきらめて新しい
ものを買うことを決断した理由が何かあるはずです。例えば、その時点で電池が
充電できなくなったけれど、新しい電池が入手できそうにない、とか、そもそも
モーターが回らなくなった、とか。
もう基板もだめそうだけど、万が一基板が生きていて、さらにモーターも回って、
本当に電池だけの問題なら、電池ボックスを撤去して普通の単3用を設置する、
という形でレストアできるかな。
これは2022年への宿題、ということで。
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