久しぶりにこのツリーのルートにつけます。
実家の母に、ワクチンの5回目の接種券が届いたそうです。
でも、いささか逡巡しているそうで。
私もね、現状の感染状況を鑑みるに、急いで打つ必要はないと思っています。
だって、あまり早く打つと、次の感染の大波が来たときには免疫力が落ちていた、
という状況を危惧するわけですよ。
ところが、母に話を聞くとまったく違っていて。
副反応で死んだ、という話が何件か報道されていて怖くなった、とのこと。
これ、全く同意できない。
だって、数千万人に対して億を越える回数の接種が行われている状況で、死んだ
人は不確定を含めても万に届いていない。一方で、接種しようがしまいが、感染
して死んだ人は軽く万を超えている。私からすると、もっぱらリスク評価の観点
から、接種すべし、という結論になるのですがね。
うちの母って、この辺が計算ではなく感覚というか感情で動く人なんです。
例えば、事故率とかで自動車事故より飛行機事故のほうが死ぬ確率が低いという
ことが頭では分かっているのだけど、死にたくないからという理由で飛行機には
乗らない、という人なんですよ。
こういう、感情で動く人を説得するのは不可能でしょう。
おそらく、いわゆる陰謀論者の中にも一定の割合で、この手の、非論理的な感情
だけで物事を判断する人がいると思うのですが、議論にならないんですよねぇ。
困ったものだ。
余談ですが、最近聞いたトンでも理論。
ワクチンで得られる免疫と自然感染で得られる免疫は異なる、のだとか。
それが正しいか正しくないかはわかりませんが、現時点の生理学や免疫学の世界
では少数派となっているようです。もちろん、少数派だから正しくない、という
ものでもありませんが、その理由付けと言うか、そういうことが起こる合理的な
説明は、少なくとも私には全く理解不能。
もちろん、インフルエンザでよくありますが、ワクチンで打った株と自然感染で
感染した株が異なれば、それぞれの免疫は異なるかもしれません。というよりも
異なるはず。
だけど、理解不能だとか正しくなさそうだからといって私は、ワクチン万能とか
ワクチン無敵、という論に与するわけでもない。だってワクチンには、免疫反応
を起こす何らかの成分のほかに様々な添加剤も入っているわけでして、それらに
対するアレルギーなどの反応というものもありうるわけです。
あるいは、ジェンナーの時代から言われていることですが、ワクチンというのは
軽い病気に感染させることによって重い病気を防ぐものです。でも、人によって
体力差もあるわけですから、その軽い病気ですら死亡するスレッショルドレベル
を超えてしまう人もいるかもしれません。そういう人であれば当然、ワクチンを
打ったら死ぬわけです。もちろん、打たなくても、感染すれば死にますが。
このあたりは結局、当たるも八卦の世界なんで、数学的素養というか、確率計算
ができる人のほうが長生きできそうな気がして仕方のない今日この頃です。
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